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医療現場を支える安心のITインフラ。
パートナーとして持続的にサポート
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慈恵医大病院(本院)受付 |
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課題
- 毎年の法定点検の停電後に、電源が入り始めると機器が立ち上がらなくなることが頻発していた
- ネットワーク内でループが発生してスピードが低下。業務への影響も大きく、安心できる環境ではなかった
- トラブルが起きても原因の特定がすぐにできず、復旧に時間がかかっていた
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ソリューション
- オーダリングシステム用に純国産製スイッチで支援
- ループの発生を抑制できるループ検知機能を提案
- ネットワークに精通したトータルサポート
効果
- オーダリングシステム情報ネットワークにおいて、1年半の間でApresia(アプレシア)の故障はゼロだった
- イニシャルコストを抑え、ランニングコストの低減も望まれる
- ループの発生に煩わされることなく、安心して運用管理できるようになった
- ミッションクリティカルなITインフラに安定したネットワークと信頼できるサポートを実現
導入製品
- Apresia 4224GT-PSR
- Apresia 2248G2
- Account@Adapter
- AlaxalA社製スイッチ
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ミッションクリティカルな院内環境に即応
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附属病院の中枢である東京慈恵会医科大学附属病院(本院)はベッド数1075床、1日の外来患者は3,000人に上る。
建学の精神に基づいて患者本位の医療を実践している大規模な医療現場に不可欠なITインフラを、安定したネットワークと持続的なサポート力で日立電線ネットワークスが支えている。
患者情報を管理しているのが、1年半前に構築したオーダリングシステム情報ネットワーク。
1秒たりともダウンが許されないミッションクリティカルな環境である。
「蓄積している患者さんの医療情報があります。万一の障害が起きたら、オーダーを出せなくなり、会計もできなくなってしまいます。ネットワークとシステムは一心同体です。どちらかがダメになると診療できなくなるのです」(能勢氏)
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慈恵大学 法人事務局
総務部システム課
課長 能勢 安彦 氏
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そんなオーダリングシステムを安心できるインフラにしたのは、Apresia(アプレシア)の高信頼性と迅速なサポート力だと言う。
慈恵大学 法人事務局
総務部システム課
主任 豊田 学 氏
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「ループ構成になってしまってネットワーク全体のスピードが遅くなることがありました。この時は複雑なループだったので、これまでですと原因特定に時間がかかり困ってしまうのですが、日立電線ネットワークスさんのSEの方に来ていていただいて、ループが起きている箇所をすぐに特定することができました。サポートがしっかりしていて信頼できると思いましたね。本当に助かりました」(豊田氏)
オーダリングシステムでの実績が、本院、柏病院のリニューアル計画に生かされることになった。
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信頼性の高さに、それまでの常識が一変
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ダウンしないこと。
ネットワーク機器の安定稼働こそ、院内ネットワークの必須条件である。
「毎年法定点検があるのですが、停電後の復電時に電源が入り始めると、機器が立ち上がらなくなることが以前のネットワークではかなり頻発していました。停電前にいったん機器の電源を切って、復電後に立ち上げてもらっていたのです。今回日立電線ネットワークスさんのSEの方に“法定点検があるのですが、どうしますか”と聞いたら“勝手に立ち上がりますから放っておいていいです”と言われて、とても驚きました。いままでは停電後に何台かの機器が立ち上がらず、交換に時間を要しました。こういうことがあったので、心配することがなくなって本当に良かったと思っています。ダウンして使えなくなるというのが、一番困ることです」(豊田氏)
オーダリングシステム情報ネットワーク構成図
既存ネットワークを停止することなく移行
2009年から始まった本院、柏病院のリニューアル計画では、6社の中から日立電線ネットワークスの提案に決定した。
「業務ネットワークと認証ネットワークの更新計画において、経済性、安定性、保守性、将来性を評価し、パートナーに選定しました。オーダリングシステムでの実績もあります。1年半の間で障害がゼロ。これは保守性、安定性の評価につながります。経済性でもずいぶんとがんばっていただいて(笑)。いい提案をしていただきました」(能勢氏)
決め手となったのは、既存ネットワークからの移行性であった。
「実際にどう移していくかというところまでしっかりと提案していただきました。他のベンダさんは、何日か停止期間をくださいと。病院としてそれはできません。極小で移行できる提案が良かったと思います」(豊田氏)
日立電線ネットワークスのITパートナーとしての評価はどうだろうか。
「機器とシステムとをシームレスに扱える強みがあると思います。海外製品ですと対応に時間がかかりますが、日立電線ネットワークスさんは自社製品を中心に扱っているので、対応がとてもスピーディー。機器の特性を良く理解されていて、安定性にもつながってきます」(能勢氏)
ストレスのない、安心できるネットワーク環境を提供していることが、信頼の証となっている。
「システムは複数の製品でできています。障害があった場合、まずは切り分けに時間がかかり、その後は各ベンダへの問い合わせにまた時間がかかります。日立電線ネットワークスさんにサポートしていただいてからは、障害対応の面でも非常に安心感がありますね。」(能勢氏)
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チーム医療、地域連携に貢献する安心のインフラ
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電気やガスのように自然に使えるネットワーク環境になっていることを指摘する。
「日立電線ネットワークスさんにサポートしていただいてからネットワークは空気のような存在になっていると思います。いままで障害が起きた時には、まず、ネットワークは大丈夫なのか?という話になっていた。最近はそうした心配がなく、何かあるとシステムじゃないの?という話になる(笑)。先生方が患者さんにいかにいい治療ができるようにするか。それを支えているのがITインフラです。なくてはならないけど、でしゃばってもいけない。診療に自然に溶け込むようなものがいい」(能勢氏)
今回の本院、柏病院のリニューアルの先には、青戸病院、第三病院のネットワーク更新、さらには地域連携という構想がある。
「本院、柏病院、青戸病院、第三病院という4病院のネットワーク連携を考えています。同じネットワーク環境にして、さらにその先に地域に密着した地域連携も視野に入れなければいけない。特に最近ですと画像データも増えていますから、通信速度、安定性が求められてきます。今回はそういったところまで見据えた提案をしていただきました。これが、将来性の評価です」(能勢氏)
実績をつくり、運用する立場に立ってサポートしていくこと。
そして、将来に向けて持続性のあるサポートを行っていくこと。
ここに日立電線ネットワークスの役割と責任がある。
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学校法人 慈恵大学 様
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明治14年(1881年)に学祖・高木兼寛が現在の銀座四丁目に成医会講習所を開設して英国医学を教授したのが始まりです。
5年間の英国留学を通じて人道主義に基づいた英国医学を学び、ナイチンゲールスクールを見て看護教育の重要性を感じた高木兼寛は、帰国後“病める人を全人的に診る医療”を実践するために、慈善病院である有志共立東京病院を発足。
“医師と看護婦は車の両輪の如し”という考え方に基づき、明治18年には日本初の看護婦教育所を設立し、医師と看護婦が協力して働く医療を実現させました。
現在のチーム医療の考えです。
この考えは、100有余年の歴史の中で色あせることなく、“病気を診ずして、病人を診よ”という建学の精神として今日まで受け継がれています。
名称 |
慈恵大学 |
所在地 |
東京都港区西新橋3-25-8 |
教員総数 |
5,279名(平成20年4月現在) |
URL |
http://www.jikei.ac.jp/ |
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東京慈恵会医科大学附属病院(本院)
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附属4病院(本院、青戸病院、調布狛江の第三病院、千葉の柏病院)と晴海の診療所(慈恵医大晴海トリトンクリニック)は、本院を中心に首都圏に位置し、相互に機能的な医療の連携を行っています。
4つの附属病院を併せると約2,700床、1日の外来患者数は約7,500名で、国内でも大規模な大学附属病院となっています。
行動憲章の中でも人間の尊重、プライバシー、情報開示などがうたわれ、高いレベルのコミュニケーションを実現すべく、IT整備に早くから取り組んできました。
チーム医療を支えるITインフラとともに良質で安全な医療を提供するために、激変している社会に対応できる柔軟な組織づくりを推進しています。
本事例記載の情報(役職名、製品価格、製品仕様、サービスの内容、お問い合わせ先、URL等)は、取材日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。