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ネットワークインフラはジヤトコの生命線。約8,000人の社員と情報を守るセキュリティ。
実現したのは、認証スイッチ“Apresia”。
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AT、CVTという自動車の変速機、自動車部品の開発から製造、販売までを行い、劇的な成長を続けて いるジヤトコ。
内外の自動車メーカーとのビジネス展開の中で、独自のセキュリティポリシーのもとでネットワークインフラを強化。
その中核をなす認証システムに日立電線の認証スイッチApresiaを導入し、NA機能をフル活用している。
Apresia選択の理由を中心に、情報システム部の浅井正克部長、佐野善和氏、松尾豊氏、大村光昭氏、斎藤光司氏にお話を伺った。
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燃費を向上させるCVTやATに代表される高い技術力で、内外の自動車産業に貢献するジヤトコ。
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霊峰富士山の麓、静岡県富士市。
港湾機能を擁するエリアのそのすぐ近くに、自動車の変速機(AT、CVT)の開発メーカーとして飛躍的な成長を続けているジヤトコがある。
競争が激化している自動車産業において、自動車部品もまた大きな進化を続けている。
初心者が苦手としていたマニュアルでのクラッチ操作をなくし、運転の操作性を高めたのはAT。
そしていまCVT(無段変速桟)が多くの車で採用され始めている。
ベルトCVTは2つのプーリー(滑車)の組み合わせて駆動力の伝達比を変えることで無段変速になる。
地球温暖化の問題とともに環境に対する技術向上が求められているが、伝達効率に優れているCVTによって燃費が10〜20%改善され、環境にやさしい技術として注目されている。
こうしたAT、CVTでアドバンテージを持つ企業がジヤトコである。
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ジヤトコ株式会社
情報システム部
部長浅井正克氏
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浅井部長は語る。
「弊社はATの多段化とともにCVTの開発に力を注いでいます。CVTでは世界中で180万台以上の実績があり、小型車から大型車用までフルラインナップを揃えている唯一のメーカーです。1997年には2リッター用のベルトCVTを、1999年には高出力エンジンFR車用トロイダルCVTの開発に成功しました。2002年には世界で初めて3.5リッター用ベルトCVTを送り出しています。さらに2004年12月には、中型FF車用の次世代CVTが日産車に初めて搭載されています。今後CVTの需要はさらに拡大し、当社の販売台数に占めるCVTの比率は2008年には50%を超えると見込んでいます」
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1FロビーにはCVTをはじめジヤトコ製品が展示されている
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独自のセキュリティポリシーを策定し、ジヤトコの生命線であるネットワークのセキュリティ強化を図る。
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個人保護法案の施行に伴って、企業の情報管理に対する環境も厳しくなっている。
機密性の高い技術情報を扱うジヤトコではどのように取り組んでいるのか。
ジヤトコのビジネスを支える基盤としてネットワークは不可欠であり、強固なものでなければならないと浅井部長は力説する。
「ネットワークはジヤトコの生命線です。技術情報の共有化、業務の効率化を推進する上で不可欠なものになっています。開発拠点が分散しており、技術コラボレーションを行う上でもますます重要なものになってきています。顧客や調達先のサプライヤーと情報共有する場合が多いため、その取扱いに注意しなければなりません」
セキュリティを強化する上で、どのような課題があったのだろうか。
浅井部長は続ける。
「ジヤトコには3つのDNAがあります。1999年には日産のAT/CVT部門が分社独立しジヤトコと合併、2003年には三菱自動車のAT/CVT部門が合併して、現在のジヤトコになっています。それぞれのネットワークがあり、情報管理をいかに融合させていくかに傾注しました。
2004年6月にセキュリティポリシーを策定し、経営会議でジヤトコとしてのセキュリティ対策を決め、全社的なネットワークセキュリティの強化を図っています。何が会社として重要な情報なのかを見極め、社員の個人情報とCADデータなどの企業情報を含めて、さらなるセキュリティ強化が必要です。設計、工法、手法に関しての情報管理、顧客とのネットワーク、調達するサプライヤーとの取引先ポータルも確立しています」
こうした会社を挙げてのセキュリティ強化の一翼を担っているのが、認証スイッチApresiaのNA(Network Authentication)機能である。
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ユーザ認証、MAC認証が行えるApresia。ログ管理に便利なNA Log Managerを高く評価。
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ジヤトコ株式会社
情報システム部
主担佐野善和氏
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ApresiaのNA導入の経緯について、当時の担当者であった佐野氏は語る。
「5〜6年前からApresiaのNAのようなツールを探していたんです。当時個人のパソコンが持ち込まれてウイルスの被害が出てきたりしていました。しかし新製品が出てきても自社の環境にマッチしない、コストが高いなどの問題がありました。その時に日立電線さんがタイミング良く、ApresiaのNAを提案されたのです。すでにApresiaを使用していたので、構成の変更をせずに、ライセンスの追加をするだけで、NAを導入できる。更に将来ウイルスの検疫にも対応できるなど拡張性があるので採用を決めました。」
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ジヤトコ株式会社
情報システム部
斉藤光司氏
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また斎藤氏は述べる。
「導入はスムーズに行われました。社員のセキュリティに対する意識は確実に変わったと思います。やはり持ち込みパソコンが完全にシャットアウトできるということですね。これに尽きます。そしてNA Log Managerでログ管理ができるようになった。ログイン/ログアウト回数を把握できて不正アクセスにも対応できますし、ポートの確認にも使っています。Windowsのアクティブディレクトリと連携しているのも良いですね」
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ジヤトコ株式会社
情報システム部
大村光昭氏
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日立電線の対応については、大村氏が語る。
「本社が新築された97年、4社の中から日立電線さんを選ばせてもらった決め手は、サポート体制でしたね。営業でありながら、技術のことがわかっているので、迅速な対応が行えるのだと思います。営業さん、SEさんの担当が変わられても、対応はまったく同じ。きちんと引き継ぎがなされているように思います」
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ジヤトコ株式会社様 ネットワーク構成図
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社員のセキュリティ意識を変えたApresia。
国内の他拠点への展開など、今後の可能性を探る。
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ジヤトコ株式会社
情報システム部
主担松尾豊氏
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松尾氏は現在の担当者であるが、導入効果について述べる。
「社員に対してセキュリティ意識を高めるという立場から申し上げますと、NA導入での大きなインパクトは“パソコンを持ち込んでも自由につながらない”ということです。これまでは個人のパソコンを持ってきて会社のネットワークに自由につなげていた。社員のセキュリティに対する意識が変わったと思います。ネットワークは縁の下の力持ちで目に見えない。そういう意味で目に見える形での効果が現れるという、いい意味でのインパクトはありました。会社でつながるのって、おかしいんじゃないか、という時代に来ている」
さらに続ける。
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「日立電線さんに対する印象は、裾野の広い会社だということ。初めてHPを見たときにハンディキャップに対して自動読み出し、色弱対応などの配慮がされていた。我々のアプリケーション開発でも色弱対応ということを考えていたので、非常に興味を持ちました。問い合わせに対するレスポンスが速く、フットワークが軽いですね」
浅井部長は今後の展開と日立電線との関係について、次のように締めくくる。
「ベンダはQCDが大事です。その観点で見ますと、日立電線さんは信頼の置けるベンダだと思います。Apresiaに関しては他の開発拠点への展開を考えています。情報システム部としての今後の目標は、アメリカ、メキシコ、ヨーロッパ、韓国における拠点においても日本と同じ環境にしたいと思います。単にネットワークを結ぶだけではなく、日本の情報を平等に見れるようなES(Employee Satisfaction)の観点でネットワークを構築していく。どこにいても同じ環境で同じ情報を共有できるということが理想です。環境を同じにするということは、ジヤトコのセキュリティポリシーで統一することになりますから、日立電線さんへの協力を今後も引き続きお願いしたいと思います」
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Hitachi Cable
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自動車の社外秘情報を取り扱っているジヤトコ様は、セキュリティ意識がきわめて高い企業です。
個人情報保護法の施行に先駆けてセキュリティ管理に対してより厳格なシステムを求められ、Apresia / NAの提案をさせていただきました。
デモンストレーション・ユーザ説明会を実施し、2005年2月末〜3月上旬にカットオーバー。
"User/ MACベース認証"を用いたことにより、ユーザ名・パスワードに加えMACアドレスも認証対象とし、不正ユーザ・不正端末のネットワークへのアクセスを排除しました。
島ハブ、無線アクセスポイント配下でも端末を個別に認証することが出来るApresia / NAはお客様のご要望に沿ったセキュリティ環境をご提供することが出来たと確信しております。
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ジヤトコ株式会社
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自動車の変速機(AT、CVT)及び自動車部品の開発・製造・販売までを一貫して行っているジヤトコ。
内外の自動車メーカーのパワートレインシステムへのニーズに対し、先端商品を提供している。
ステップAT、ベルトCVT、トロイダルCVT、MT、HEVなどのフルラインナップを揃え、モータリゼーションでの高度な要求に対応し、時代に適合した商品をOEM供給。
国内はもとより、米国、欧州、韓国を中心に営業・開発拠点を設け、世界中の自動車メーカーの戦略的パートナーとなり、駆動システムの総合最先端メーカ(Intelligent Powertrain SystemSupplier)として著しい成長を続けている。
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日立電線ネットワークス株式会社
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東京都台東区浅草橋1-22-16
ヒューリック浅草橋ビル4F
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本事例記載の情報(役職名、製品価格、製品仕様、サービスの内容、お問い合わせ先、URL等)は、取材日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
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