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クラリオン株式会社 様

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仮想化技術により、IAサーバ60台を6台の物理サーバに統合
 

〜効率化・環境負荷低減とサービスレベル向上を両立〜

 

クラリオン本社
(埼玉県さいたま市)
 
 

クラリオンの車載用AVナビゲーションSmoonavi®(スムーナビ)「NX710」。エコ運転アドバイス、省エネルート探索、Google® マップ連携など、環境にやさしい機能でドライブを楽しくする。2010年グッドデザイン賞を受賞。
 

課題

 
  • 事業所統合に伴うサーバルームのスペース効率化要請
  • IAサーバにおける新規構築ニーズの増大
  • 老朽化したシステムの継続性確保
 

ソリューション

 
  • ブレードサーバとVMware vSphere4によるサーバ集約
  • VMware HA、VMotionによる高可用性確保と無停止メンテナンスの実現
  • VMware DRSによる負荷分散
 

効果

 
  • 省スペース化、ランニングコスト・CO2排出量の削減
  • 運用管理負荷の大幅軽減と構築対応スピードの向上
  • 老朽システムもIAアーキテクチャの進化にとらわれず継続利用可能
 

導入製品

 
  • VMware vSphere4 Enterprise Plus
 

新情報基盤のための1次導入で、手応えをつかむ

2007年当時、互いのシナジー発揮を命題としIT基盤の統合をめざしたザナヴィ・インフォマティクスとクラリオン(後にザナヴィはクラリオンに吸収合併)。
サーバ仮想化へ導いたのは、日立電線ネットワークスのプライベートセミナだと言う。

クラリオン株式会社
経営推進本部 情報システム部
中村 公一 氏
 

「新しい情報基盤を支えるインフラを検討している時にタイミング良くセミナに参加したことがきっかけとなり、VMware Virtual Infrastructure (現vSphere)がIAサーバ集約基盤として実用的に運用できることを確信、スピード感を持って導入できました」
(中村氏)

その1次導入では、2台の物理サーバ上で20台を仮想化。数々のサービスを安定提供し続け、2010年の2次導入へ弾みをつけた。

 

事業所統合をきっかけに2次導入を推進。目的は効率化

2次導入のきっかけは水戸事業所の統合。

「現地のサーバ群を現本社で受け入れる方針とはなったものの、そのままでは全機器の物理収容が到底困難なボリュームであり、並行して現本社内における個別の新規サーバ構築要請も相変わらず発生している状況でした。そこで仮想化による大規模集約の検討を始めたのです。1次設備が安定稼働していたため、2次導入に不安はありませんでした。ハイエンドの“VMware vSphere4 Enterprise Plus”を選んだのは、VMotionでホストサーバの無停止保守、VMware HAで高可用性、VMware DRSでリソース平準化をそれぞれ実現することで、集約によるリスクの極小化と、個々のマシンに対するサービスレベル向上を実現できるためです」
(中村氏)。

IAサーバ構築のニーズは強い。しかしサーバルームのスペースは増やせない。このジレンマを高い次元で解決するのが、vSphereによる仮想化である。

 

60台のサーバ仮想化により、大幅な省スペース・CO2削減を実現

この2次導入によって、現在6台のブレードサーバ上で約60台の仮想マシンが稼働。
結果、サーバ約40台分の設置スペースを劇的に削減することに成功し、サーバ室に手を入れることなく水戸事業所のサーバ移転を完遂、併せてランニングコストも抑えることとなった。

「1次導入は新規構築が主だったため最初から仮想化ありきでしたが、2次導入では安定性・継続性・コストの面で今後のIAサーバのあり方を考えることも主眼におき、種々のシナリオを比較検討しました。結果、ファシリティ拡張や各種コスト負担の極小化と十分なサーバ環境の提供を両立できる、サーバ仮想化による統合が最善と判断したのです。環境負荷の面においても、物理サーバを減らし電力効率に優れたブレードサーバに統合できたことで、消費電力(概算86,400kWh/年)やCO2排出量(同33t/年)の削減効果を見込んでおり、”グリーンIT”をより具体的に実践できるものと確信しています。」
(中村氏)

仮想化サーバ統合図
 

管理負荷とスピードが変わった

ITインフラを管理する上で重要なことは、人、時間といった有限のリソースをいかに効率化していくかにある。
IAサーバに対するエンドユーザ側の要求が高まっている中で、仮想化はこの領域に変化をもたらしたという。

「サーバ室の管理者である我々にとって、従来はそれがユーザ依頼のサーバ構築であっても、最終的には付随する機器も含めこちらで管理しなければなりませんでした。それが仮想化基板上では新しい構築要求が来ても、その部分の管理負荷増大を意識しなくて済むようになりました。また物理構築に比べてサーバ提供までのリードタイムが圧倒的に短く、破棄も容易なため、試験的一時利用のサーバ構築にも効果を発揮しています」
(菅井氏)。

クラリオン株式会社
経営推進本部 情報システム部
菅井 潤一 氏
 

IAサーバで軽視されがちだった、継続性も確保

作り込んでいる古いシステム環境の延命についても大きく貢献している。

「もちろん別途セキュリティを確保した上ですが、老朽化したシステムに手を加えることなく最新のハードウェア上で継続利用できるのは、非常にありがたい。仮想マシンへの変換もvCenter Converterの完成度が高く安心して実施できました。そのように仮想化しても、クライアント側から見ると何も変わらず動作する。これは仮想化以前のIAサーバの世界では考えられなかったことです。多数の実績に裏打ちされた安定性をもって、このような継続性までをも確保できるのも、vSphereのメリットと感じています」
(中村氏)

 

ネットワークを知り尽くしたSIerとしての対応力

日立電線ネットワークスの提案力を高く評価する。

「バランスの良い提案でした。特定のメーカに偏らない最適な組み合わせで、要件を満たすソリューションを、要所で的確に提案してもらえました」
(中村氏)

柔軟な対応力にもポイントが高い。

「構築中に問題が生じた場合にも柔軟に対応して頂けました。サーバ仮想化基盤はハード・ソフトとも多くの要素が複雑に絡み合うため、それらを熟知したインテグレータに任せられるという安心感がありました。」
(菅井氏)

ネットワークを知り尽くしたSIerとしての安心感とともに今後への期待を寄せる。

 

クラリオン株式会社 様

 
社屋写真

2010年12月に、1940年の創業から70周年を迎えたクラリオン。
創業以来、その取り巻く環境がAMラジオからデジタル放送やカーナビゲーション、さらに電気自動車の登場と通信ネットワーク社会などへダイナミックに進化し続ける中、ITSや車両制御と連携した事業領域を拡大する一方で、マーケティング、営業力、技術力、品質、そしてコスト競争力の基本的な重点要素を強化し、OEM・市販両市場での競争力を高めてきた。
音と情報と人間のより良きつながりを追求し、価値ある商品を生みだすことにより、豊かな社会づくりに寄与し続け、クルマにおける安全と安心、そして快適の実現に向けて、クラリオンはこれからも進み続ける。

商号 クラリオン株式会社
所在地(本社) 埼玉県さいたま市中央区新都心7番地2
設立 1940年12月18日
従業員数 連結9,128名(2010年3月期)、単独1,502名(2010年3月期)
URL http://www.clarion.com/
 
 

  • Smoonaviは、クラリオン株式会社の登録商標です。
  • VMware、VMwareロゴ、VMware vSphereは、VMware, Inc.の米国および各国での商標または登録商標です。
  • Googleは、Google Inc. の登録商標または商標です。
  • 本事例に記載されているその他の社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。
  • 本事例記載の情報(役職名、製品価格、製品仕様、サービスの内容、お問い合わせ先、URL等)は、取材日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。
 
 
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